アッパースイングは構わない!~ゴロの打ち方~
よく巷で言われるのが、ボールを上から叩けという言葉。確かに間違いではない。ポップフライをあげるよりも、ゴロほ方がヒットゾーンとエラー率も高くなります。
要するに バットの下面をボールの上面に当てれば良いだけの話です
だからダウンスイングになるとボールの下面を狙うことになり、ポップフライやバックスピン回転のカンタンな内野ゴロにつながる可能性が高まります。
日本人の選手は大概ダウンスイングを目指しているので、目標はレベルスイングでアッパースイングを目指しても構わないでしょう。むしろ、練習すべきはTバッティングでわざとフライを上げる練習。これは長距離ヒッターにとってはとても良い方法だと思います。
Tバッティングでネットの下の棒にガツンガツン当てる選手にはフライの方がちょうど良いので、個々の選手の特徴に合わせて指導を変えていくのもひとつの手だと思います。
何もかもバッティングの微調整はフリー打撃ではなくTバッティングで調整していきましょう。それからフリーや実践に入っていくのが形を整えやすいです。
2016年夏甲子園守攻撃の部
夏の甲子園からしばらく経ちましたが、観戦していて自分のチームに落とし込める事を考察してみました。
・金属バットの優位性
・ヘッドスピードと振りぬきの大切さ
・チーム統一の狙い球の設定
・内側からバットを出す
・盗塁サインの乱用
・バントサインの乱用
などが今甲子園の特徴かと思います。それぞれ、どのような意味があり、自分のチームにどのように反映させていくかを記事にしたいと思います。
金属バットの優位性
守備の部においても紹介させていただきました
2015年夏甲子園守備の部
ヘッドスピードと振り抜きの大切さ
金属バットを使用しているとはいえ、ボールと衝突するときのヘッドスピードが最大になるように設定しなければならない。これはプロでも悩むことなので最も難しい。しかしながら、衝突する時だけスピードを上げるように意識することが必要。よくありがちなのが、ボールに負けるな!という指導であるが、選手からするとプッシュバントのイメージで面が平行的に動くことを意識してしまうので、注意!
ゴルフの動画ですが、この方がおじさん皆様にはわかりやすいのではないでしょうか。
振りぬきについては、ともかく中途半端なスイングを辞めるように指導するといいと思います。意識で変わります。空振りは恐れずに。ともかく、ポテンヒットでもいいのでチャンスを拡大する為にはヘッドスピードと振りぬきができる打者は量産率が高いです。
チーム統一の狙い球の設定
甲子園では事前のビデオ研究ができますが、通常の試合ではそのような事はできないでしょう。だからといって、2ストライクまで見ろというのはクビを締めているだけです。ご存知のとおり、ファーストストライクを叩くことが一番打率が良いです。ポンポンストライクを取ってくる投手なら、恐れることなく1順目は個人にまかせて、2順目以降は高めのストレート狙い、カーブ狙いなどチーム統一のカンタンな設定が必要です。ただ、外スラを狙うのは辞めた方が良いでしょう。引っ張る癖がつきます。基本的には逆方向に強い打球が打てるカーブ等を狙うと投手は非常に嫌になります。
内側からバットを出す
外側からのスイングでも当然、打てるのが金属バットです。試しに、竹バットではなく、木製バットで打たせてみるのも良いでしょう。外側からのスイングのバッターは差し込まれるとすぐにバットを折ります。すなわち詰まっている証拠で、逆方向への強い打球が打てない為に、ヒットゾーンが50%に半減されてしまいます。
とりあえず有名選手のスイングを研究してみるのも良いと思います。
盗塁サインの乱用
盗塁サインは投手交代くらい緊張する場面です。特に「走れれば走っていい」「遠塁許可」などのサインを使っているチームは選手が盗塁に慣れていないと、相当難しいです。1塁ベース上で「嫌だな」っと感じるのがオチです。
超有名どころのお話になってしまいますが、走塁でかき回す健大高崎が書籍になってますので、参考にしても良いと思います。日頃から、足が遅い選手でも強制的に盗塁させてコツと気合を叩き込むことが必要です。
バントサインの乱用
バントは進塁の第一選択肢です。なので、手堅いと呼ばれOBや父母会からも突っ込まれることが無い作戦です。ただ、相手にアウトを1つ献上することになることを忘れてはなりません。ヒットでつなぐことが理想なのを忘れないで下さい。特に、ランナーが出れば、ポジショニングがセンターラインによるのでヒットゾーンが広がります。強いゴロを打てば、率が上がります。叩きつける時にダウンスイングにならない様に注意して下さい。基本はレベルスイングからアッパースイングです。ダウンスイングに良いことはありません。内からバットが出ることがダウンスイングに見えるので、昔から少し勘違いされていると思われます。
それぞれの野球統計学を参考にしてみると良いと思います。
バッティングで勝つには相当な運も必要です。確かに打撃練習は必要ですが、守備練習を多く、打撃練習の少ないチャンスをものにする、そのメンタルも大切なことを選手に伝えた方が良いでしょう。
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2016年夏甲子園守備の部
夏の甲子園からしばらく経ちましたが、観戦していて自分のチームに落とし込める事を考察してみました。
・金属バットの優位性
・サウスポーの優位性
・半速球の被打率が高い
・外野のポジショニング
・継投の必要性
・捕球後の送球の正確さ
などが今甲子園の特徴かと思います。それぞれ、どのような意味があり、自分のチームにどのように反映させていくかを記事にしたいと思います。
金属バットの優位性
ともかく打球が速い。
詰まっても振り抜けば内野の頭を越える。
外回りしている打者でもそれなりの力があれば上位打線を打つことができる。
そこから・・・
→瞬間的なヘッドスピードを高める必要がある
→内回りで振りぬくことが必要
→外回りでも打てるので、矯正しにくいが特徴を伝える必要がある
ともかく何度も観て頂いていますが、ヤクルトの川端選手のTバッティングを参考にしてください。
顔がぶれなく、右肩が壁になりヘッドスピードが一瞬高まっている。独特なタイミングの取り方は真似する必要はないと思います。現代野球では足をあげることやグリップ位置を変えることはあまり良いことでは無いと思います。
甲子園で例えるならば東海大相模の打者のタイミングの取り方が皆小さい印象でした。他にも数チームありました。
サウスポーの優位性
私はあまり理解できないのだが、サウスポーに対しての打率が異常に低い。日本人には左打ちが多いからかもしれないが・・・
半速球の被打率が高い
金属バットを使用しているので、横の変化で85センチのバットを外すくらいでなければ空振りや凡打は取れない。もちろん過去にも記述したことがあるが、ナチュラルシュートするタイプのピッチャーであればそのままで良い。半速球にあたらないと考えて良いと思う。
ここで、問題なのは小さい変化。カッターである。芯を少し外すと打ち取れるという木製バットを使う野球の理論である。金属バットでは効果はない。効果があるのは縦のカーブとチェンジアップ。これはなかなか打つことができない。
究極のカーブをアップしておきます。
【メジャーリーグ 選手紹介】 クレイトン・カーショウ HD ~2013 Clayton Kershaw
外野のポジショニング
金属バットを使って、なおかつ地方大会優勝校なのだから1番から9番までホームランを打ったことがある打者が揃っていることを感じて欲しい。また、プロ野球では3ベースヒットがでないのになぜ、高校野球ではでるのか。それはいわゆるポテンヒットをアウトにしたくて前進守備を敷いている。
ピッチャーは打たれた瞬間にヒットかアウトかくらい分かるが何塁打になるかまでは分からない。だったら深い守備位置で2ベースヒットに抑えれば良い。この考え方は、中高年の方には分かるかもしれないが、埼玉の上尾高校監督野本さんがよく使用しており、現在の浦和学院にも伝えられている。投手心理を考えれば、通常深めで前にしたければサインで投手が外野を前進させれば良い!
継投の必要性
打者が異常に成長するのはマシンがより普及してきたからである。チームに140キロを投げる投手がいなくても練習はできる。だから投手も異常に成長している。すなわち、人間の体力の限界で投球している投手が多く、その方が抑えることが出来る。また、チームバッティングの普及によって3順目には焦点を絞っている。そこから、タイプを外すことが必要。もちろん右上→右上でもOK!顔が違えばタイプも違う。微妙な変化が一番戸惑う。
捕球後の送球の正確さ
エラーには何種類かあるが、捕球が出来ないのは仕方がない。大体のチームは捕球はできる。それは少年野球でも同じ。ただ、送球エラーは完全に練習不足。送球に不安がある選手ほど捕球エラーは多い。
投手は捕球した時点で安堵感を感じるが、送球エラーによってガッカリする。エラーの質としては最悪だ。だったら、投げない決断力も必要である。無論、内野ゴロで捕手が1塁バックアップに全力で行っていれば別だが。
良い送球をうる為には、球速を上げる方法もひとつである。投手と同じ教育を受けて、捕球した後、肘を肩のラインまで引き上げる。または、右手を右耳に当てるなどのイメージで行うと良い!
練習にあたっては自宅でもチームでもネット送球の練習を続けて行うと良いと思うと思う。
必読!ためになる野球マンガ・アニメ『メジャー』
中高年の方々にはスポ根アニメとして有名な『巨人の星』や青春系の『タッチ』が有名なところではないでしょうか。
今日ご紹介したいのは『メジャー』です。NHKで連続放送されただけあって非常に教育的で野球というスポーツを非常に理解しているマンガ・アニメです。
全部録画して観ましたが、選手としても指導者としても刺激的で現代野球に合った最新版アニメと言って良いでしょう。
シーズン1~シーズン6までありますので、少年期からプロに至るまでピックアップして観ることもできるので超オススメです。
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ホームコーチャーは必ずやろう
1・3塁にランナーコーチャーがいるのは当たり前だと思います。居なかったら審判から催促もありますので。
今日話題に上げたいのはネクストバッターが行うホームコーチャーです。高校野球でも稀に行っていないチームがあるのでぜひ行って頂きたい。
目的は
怪我の防止・適正なスライディングの指示 等
ランナーがホームへ駆け込んでくる前にバッターが投げたバットを片付け直ぐ様ランナーコーチャーと同じアクションをおこします。
なんてカンタン。でも、これはプロ野球でも行っている、小さいことですが、とても大切なことです。
ホームは唯一と言っていい接触プレーです。こんなところで下手くそなスライディングをして怪我をしてしまっては、とてももったいない。
カンタンなことから率先して行い、怪我と1点を取りに行く行為を沢山してみてください。
ストレートがスライダーする要注意!
前回、ストレートがシュート回転することは決して悪い症状ではないことを記事にしました。
『シュート回転のストレートは悪くない』
ただ、スライダーする選手には1つないしはいくつかの問題点があります。
一見スライダー回転には見えない
ここが指導の際分析に悩むところではないでしょうか。
私も長年野球をやっていきてスライダーする選手の特徴が少なからず分かります。
ボールの質としては伸びること無く落ちる。これはピッチング、フィールディングに限ったことではないです。ピッチャーであれば、早急な改善が必要でしょう。
一番の原因は球離れの時のパワーバランスにあります。
中指の内側で切っている
可能性が1番高いでしょう。なぜそうなってしまうのか。
肘から先が遠回りしている
これはきっとビデオ撮影して腕から下のパワーが、たった肘から上で分散されていることを突き止めなければなりません。
指導にあたっては本当に苦労することだと思います。なんせ、全ての球が勢いなくスライダー・小さいカーブすることはバッターからすれば絶好のヒッティングボールだからです。
中には硬球になって初めて経験する選手もいれば、新しい球で疲れをまだ感じない時限定の症状である可能性もありますが、それらの場合は持ち方がそもそも悪い可能性が大きいです。
解剖学的に見ても、腕の振りは必ず小指が立って球離れするわけですからスライダーは身体に負担になっているといえます。
この修正によって身体を開かせてシュート系にもっていくことは厳禁です。
【参考】スライダー的球離れを推奨しているスポーツ
ボウリング基礎練習 リリース編(レッスン1) Bowling Practice
シュート回転のストレートは悪くない
日本人の投手はキレイな回転のストレートを徹底的に叩き込まれると思います。確かにキレイなストレートは観ていても投げる側も充実感を感じるでしょう。
では、なぜシュート回転の球は指導者から嫌われるのか。
ただの先入観
元々、シュート回転のストレートがなぜ指導現場でNGなのか
身体が開いている投手に多い症状だから
ただそれだけです。
グングン押していけるシュート回転のボールを投げる投手であれば全然OKでしょう。ただ、自分がシュートする癖があることは認知しておくべきです。
それは、2ストライクを追い込んだ後外角へのストレートが内に入るからです。力が入ればそれだけ真ん中へ集中します。気をつけるのはそれだけ。
問題は身体が開いているかどうか
特に野手あがりの指導者に多い、指導法のひとつです。打者として逆の立場になれば、ベンチへ返って「相手はシュート回転!打ちやすいぞ!」なんて言わないと思います。
スライダー回転については後々触れたいと思います。スライダー回転はちょっと根深い問題点がありますので、保留。
ゴルフと近いですが、スライス(シュート)にはぜひ嫌悪感を覚えないでください。
【回転が顕著に分かる方法】
テニスボールを持ち、ホームベースに立ってセカンドへ送球してみてください。風のない時と肩に不安がない状態で行えば、回転が軌道にもろに伝わるテニスボールなら早速分かります。
ぜひ実践してみてください。