野球監督の采配勝利の方程式

派手に練習をしなくても理論と個人の力を存分に発揮すれば、負けないチームすなわち勝つチームができます。そんな方法の1つを伝えていきます。

ダブルプレー(併殺・ゲッツー)の取り方と必要性

まずはプロのダブルプレー・ゲッツーの様子を見てください。


DeNAロペス 追加点のチャンスも併殺打でチェンジ 2015年4月24日 横浜DeNAベイスターズ対東京ヤクルトスワローズ

超平凡なセカンドゴロゲッツー動画だと思います。特にプロ野球を見慣れている私達にとっては。
頭の中をカンタンに整理して欲しいのですが、打者が1塁に到達するまでに他の走者をアウトにしてから打者をアウトにすること。

つまり

時間制限

があります。どんなに足が速い打者でも遅い打者でも4秒から6秒程度でしょう。意外に短い!!!

では時間との勝負になるわけですが、守備側ではどうにもこうにも操作しようのないことが多いことを理解する必要があります。

例えば・・・

・打球速
・グラウンドの質(人工芝なのか土なのか)

これらの要素は絶対的にプロ野球の方がダブルプレーを取るにはアマチュアよりも有利なことはお気づきでしょうか。打球速は速いし人工芝で球足は速い。

打ってから野手が捕球するまでの時間が圧倒的に短い

よって・・・

アマチュアではダブルプレーは不可能に近い

ことを理解しなければなりません。では何故ダブルプレーの練習を昔から時間をさいて行うのか。

それは

諦める速度を早める練習

だと私は思っています。打者走者がどこにいるのかを色んな場面においても把握し、どこに投げることが有効的なのか。投げる場所を瞬時に決めた後は、どのような捕球体勢に入れば良いのか。

2アウトまとめて取ろうなんてアマチュアでは考えないこと。いかにフィルダースチョイスを減らして、余裕を持ってセカンドで1アウト取るか。これが大切。

すると、今まで必死こいて2アウト取ろうと頑張っていたダブルプレー練習が一気に冷めると思います。ではどのようにモチベーションを上げるか。

ストップウォッチと勝負させましょう。
実際に打者走者をつけて勝負させましょう。

すると、最初は必死こいてカッコイイダブルプレーを描いてた選手が不可能だということに気づきます。(監督さんがダブルプレー練習だからといってありもしない打球速でノックを打ってしまっては本末転倒です)

今までの練習の目標を変えてみてはいかがですか?
厳しい話をすれば、ノックごときに目標を掲げていないチームはないですか?

再度、点検してみましょう。

野球は進塁なしに得点はあり得ません。最低限のお仕事をこなす練習を行うように目標を掲げることが重要です。

 

科学する野球 (守備、走塁、練習篇)

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